アマサギは夏鳥で、春になると南方より日本へ渡来します。秋になると戻ってしまいますが、日本でも南の方では越冬するそうです。
日本でよく観察できるサギ類といえば、コサギ、ダイサギが挙げられます。どちらも羽根は真っ白なので、まとめて「白鷺」(シラサギ)と言われます。河川や公園の池でも普通に観察できるので、「白鷺」といえばピンっとくる方も多いのではないでしょうか(誤解のないように! 「シラサギ」という野鳥はいません。シラサギとは、白いサギの総称です)。
アマサギの特徴は,名前の由来でもある「亜麻色」の羽根です。夏になると頭、首、肩のあたりが亜麻色の羽根に生え変わり、秋になると衣替え? のため、真っ白になります。
冬羽になると、ダイサギと区別が難しくなるのですが、アマサギのほうが小さいこと、また、クチバシが短く、オデコは出っ張って見えます。
夏羽は首や肩に亜麻色が混ざっており、なんとも美しい鳥です。サギ類は一輪挿しのようなシルエットで、もともと美しいスタイルですが、亜麻色と白色の混ざった夏羽は、誰もがその美しさに魅了されてしまいます。
以前、南の島で偶然にもアマサギを見ました。マングローブが生い茂る自然豊かな場所に電車で移動してブラブラしていたところ、突如、亜麻色のサギが三羽ほど飛立ちました。本物を見たのはそのときが初めてで、図鑑で見た姿の数倍美しく、見上げた太陽のまぶしさと相まって、亜麻色の羽根がキラキラと光り輝いていました・・・
本物を見てから、自宅の近所でもぜひ見たい思い、多くの観察記録を照会したところ、具体的な場所は不明であるものの、どうやら近所にもいるらしい ということが徐々に分かかりました。また、脚が水に浸かることを好まず、どちらかというと休耕田のような場所を好むということも分かりました。このような手がかりをもとに、3年ぐらい探し、ようやく今年、近所でアマサギを発見しました!
ちょうど、夏羽から冬羽に生え変わる途中で、亜麻色が斑になっており、やや残念ですが、間違いなくアマサギです。夏真っ盛りの頃は、亜麻色がもっと目立ちます。
多くの野鳥を観察するには、生態をよく調べておくことが重要であることの具体例として、私の心に深く刻まれた、そんな野鳥です。
| 和 名 | 亜麻鷺(アマサギ) |
| 学 名 | Bubulcus ibis, L50 cm |
| 撮 影 日 | 2008/9/5 (F6.3, 1/250) |
| 撮影場所 | 千葉県流山市 |
| タイトル | Gold (Photo: Moz) |
| カ メ ラ | Nikon E995 with Vixen Geoma 65A × 15 |