ヒバリは留鳥で、雌雄同色です。オスは頭に冠羽と呼ばれる羽が生えており、とがって見えます。メスには冠羽がありませんので、雌雄の判別は容易です。
野鳥はたいてい木の上でさえずりますが、繁殖期のヒバリは飛びながら空中でさえずります。私の住んでいる地方では、だいたい、五月の大型連休あたりに鳴いている姿をよくみかけます。空中でさえずる姿は、まるで太陽に向かって鳴いているように見えます。
ヒバリの鳴き声は「ピチクリ、ピチクリ・・・」と聞こえます。5 分間ぐらい平気でさえずっています。よくまあ、空中でそんなに連続して鳴けるものだなといつも感心しますが、これは、縄張りを主張するために鳴いているようです。
ヒバリの聞きなしは、「日一分(ひいちぶ)、日一分」です。太陽はヒバリに借金をしていて、なかなか返そうとしない太陽に業を煮やしたヒバリが怒って「利子は一日一分!」と言っている との話を聞いたことがあります。なんだかちょっとギョっとする話ですが、実際の鳴き声はたいへんきれいなもので、ヒバリの鳴声は昔から歌や詩によく登場します。
不動産に詳しい方は、「ヒバリがさえずる土地は痩せている」に類する話を聞いたことがあるかもしれません。ヒバリの生態を知ることで、これは迷信であることが分かります。
ヒバリは草むらの地表に巣を作る性質があり、どちらかというと水はけのよい土地を好みます。また、植物の種子やクモ、青虫などの小さな昆虫を採取することから、多様な植生を好むため、見た目には草がボーボーに生えた土地を好みますが、土地が痩せていることとは無関係です。
ヒバリは地表に近いところに巣穴を作りますが、敵(?)が近づいてくると、親鳥は巣穴から離れたところに降り立って、怪我を負ったかのように振舞います。これは「偽傷」と呼ばれる行動で、敵の注意を自分に向けることで、巣を守ろうとしています。
ヒバリの羽根の色は地面の色や枯れ草の色によく似ているので、見逃してしまいがちですが、繁殖期以外は地上に降りていることが多く、今の時期は畑などでもよく見かけます。
遠くから見るとスズメにもよく似ているのですが、飛び方が違うので区別がつきます。
スズメは直線的に飛びますが、ヒバリは波をうつように飛びます。
夏の暑い時期は野鳥が少なくなり、観察できる種類が少なくなりがちで少々寂しいのですが、畑など、ひらけた場所にはヒバリが意外といるものです。ぜひ探してみてください(暑い中での野鳥観察時には、熱中症にくれぐれもご注意を・・・)。
| 和 名 |
雲雀(ヒバリ) |
| 学 名 |
Alauda japonica, L17cm |
| 撮 影 日 |
2008/7/20 (F2.7, 1/250) |
| 撮影場所 |
千葉県流山市 |
| タイトル |
On the ground (Photo: Moz) |
| カ メ ラ |
Nikon E995 with Vixen Geoma 65A × 15 |