前回まで自転車で参加するイベントの楽しさを書いてきましたが、実際のところこういったイベントは月に1回あるかないかです。やはり自転車を利用するシーンは圧倒的に日常生活の中にあります。
今回は生活の中の自転車について書いてみました。
朝雨が降っていない限り、私はほぼ毎日自転車を利用しています。
片道10km以内なら、時間的にも電車で行くのとほぼ一緒、むしろ自転車のほうが早いくらいです。
このように、生活に自転車を取り入れたことで、色々いい変化が生まれ、自転車に乗ることによるメリットに気付きました。
私はこれを「4つのK効果」と呼んでいます。
1.経済的・・・電車賃やガソリン代が節約できます。
自家用車を手放して、車にかかる保険、税金、駐車場代など年間数10万の維持費が浮きまし
た。
2.効率的・・・気軽に短時間で色々なところへ移動できます。
荷物運びだって持ち歩くよりはずーっと楽。保育園への送り迎え時代は自転車なしでは絶対乗り
切れませんでした。
3.健康的(気持ちいい)・・・肉体的にも精神的にもとってもプラス効果があります。
関節や筋肉への負担が少ないので、普段運動しない人も始めやすいし、無理なく続けられます。
4.環境にやさしい
これは車から乗り換えて初めて出る効果ですが、私は車に乗る機会がずいぶんと減りました。
今まで車で出かけていたところにも、意外と自転車で行けちゃいます。
こういった効果が見直されているのか、最近都心では自転車に乗る人が増えてきましたよね。
街のスポーツバイク専門店などを覗いてみますと、取り扱いメーカーや車種も豊富になってきていて、見ているだけでも飽きません。自転車への消費者の関心が高まってきたのが実感できます。
一方で自転車を日常生活の移動手段として利用する
場合には、必ずどこかに自転車を停める必要が出てきます。一般的な利用としては、自宅から最寄り駅まで自転車を使う場合でしょうか。
駅前には新しい駐輪場が徐々に増えているようですが、それでもまだ自転車の数に追いついていないようにおもわれます。駐輪スペースの不足、あふれる駐輪自転車、放置自転車の撤去、なにかが変だなぁ・・・考えさせられてしまいます。
生活の中の自転車利用、「4つのK効果」も駐輪という大きな壁が立ちふさがっています。
便利な自転車と使い勝手のいい駐輪環境のはずが、何か変だなあと思う事例を一つ。
私の自宅近くの図書館が最近移転し、それは立派な高層マンションの3階部分に入りました。
駐輪場も完備されていますが、これが3階。しかも駐輪場と図書館の入り口はまったく別なので、エレベータで3階まで自転車を持って行って、また1階へ降りてから、別の入り口へ移動しエレベータで3階へ上がるという、なんとも不可解な動きをさせられます。
もちろん、帰りはこれの逆移動をしなくちゃいけないわけで、図書館利用者はほとんど路上駐輪をしています。駐輪場が3階なのはいいとして、何で図書館との間にドア1枚作れなかったのか謎です。
最近は図書館って本を10冊くらい借りられるのですが、重い本を持って行ったりきたりする利用者の事を少し考えていただけるといいと思うわけです。
都心に高層マンションが増えたせいか、新宿、渋谷、銀座などの繁華街にも自転車で行く人が増えています。
しかし、都内の一等地のせいか駐輪場完備のお店はほとんど見受けられません。
これでは折角の生活の中の自転車の再発見も、使い勝手の悪いものとして受け取られても仕方ありません。
是非、自転車利用者がいるってこと、そしてこれからますます自転車利用が増えていくってことを前提に、駐輪環境をこれから考えるべきだとおもいます。
<有料駐輪場の景観>
街中へ出掛けた際の駐輪スペースってほんと少ないです。
スポーツサイクルは高価な場合が殆どですし、セキュリティ上も含め施設整備をもっともっと進めて欲しいと思います。
akadarumaさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
返信が遅くなりすいません。
街中や大型商業施設に自転車を駐輪するスペースを確保する事で、自転車を利用する側の利便性ももちろんですし、外観や安全性の面で自転車に乗る人以外にもメリットが多いと思います。
徐々にでも改善されていくことを願います。