秋も深まってまいりました。休日に近所をジョギングをしていると、オレンジ色のものがよく目立つようになってきました。
例えば柿の実。この時期、葉が程よく落ちて、きれいなオレンジ色の実が遠くからでもよく目立ちます。
例えば烏瓜(カラスウリ)。食べても決しておいしくはないようですが、とてもきれいなオレンジ色です(烏瓜の命名は、「不味くてカラスしか喰わない」に由来するとか。カラスが食べている姿を見たことがありませんが・・・)。
ちなみに私の故郷(北海道)では柿の実や烏瓜はほとんどならず、最近まで実がなる様子を図鑑でしか見たことがありませんでした。これらの実がなっている風景を見ると、とても珍しく感じてしまい、思わず見入ってしまいます。
さて、秋から冬にかけて飛来するオレンジ色の野鳥をご紹介しましょう。
ジョウビタキです。
ジョウビタキは秋になるとチベット方面から飛来する冬鳥です。♂のオレンジ色の胴体がとても印象的です。公園でよく見かけますが、住宅地にもよく出没します。会社の近くの千鳥ケ淵でも見かけました。
皆様の周りでも、探せばきっと見つけることができると思います。
この写真は、♂です。
♂は顔が黒くて、頭はシルバーです。
とてもカラフルで、紅葉の季節によく合うのではないでしょうか。
♀はこのような感じです。
♂に比べて、オレンジが薄く、また、顔は黒くありません。
カワイイですね (^^)
この写真は♂
この日は寒かったせいか、羽毛をぷっくりと膨らませています。
カメラを構えても、なぜか逃げようとせず、「カッカッカッ」と鳴いていたのを思い出しました。
♂もカワイイですね (^^)
秋に渡ってきたばかりの頃は、「ヒッ ヒッ ヒッ」とよく鳴きます。これは、テリトリー(縄張り)を主張するためです。ジョウビタキは緩いテリトリーを持つことが知られています(モズほど厳密な縄張りではない)。この習性を知っていれば、ジョウビタキを見つけた場所を覚えておけば、後日また見つけられる可能性が高くなります(ただし、テリトリーは毎年変わります)。
冬になると、「カッ カッ カッ」と鳴きます。ジョウビタキの『ヒタキ』は、火打石をたたいた音に似ていることに由来すると言われています。「火打石」という言葉が時代を感じさせますが、昔から親しまれてきた様子がよく分かります。
ジョウビタキの仲間のことを「ヒタキ類」と称します。「ノビタキ」、「キビタキ」、「コサメビタキ」など、どの鳥も目がクリっとしていて、また、丁度手のひらに乗りそうな大きさでとてもかわいらしく人気が高いです。
かわいい野鳥が増えてくるこの時期、野鳥観察には絶好の季節です(外は寒いので、防寒対策をしっかりと・・・)。
和 名 | 常鶲(ジョウビタキ) |
学 名 | Phoenicurus auroreus, L14 cm |
撮 影 日 | 2002/1/18 (F4.5, 1/125) |
撮影場所 | 都立水元公園 |
タイトル | Cheez(Photo: Moz) |
カ メ ラ | Nikon E995 with Vixen Geoma 65A × 15 |