カルガモは河川、湖沼や池のある大きい公園などで一年を通してよく見かけます。私の住んでいる地域(関東)にもよくいます。会社の近くに皇居のお堀があるのですが、そこでもよく見かけます。特に探そうとしなくても水のある所には自然といる、そんな身近な野鳥です。皆様も、一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
バードウオッチングをするときには、手帳を持ち歩いて観察できた野鳥を記録しておくのですが、この手帳を「フィールドノート」と呼んでいます。私のフィールドノートを振返ってみても、一年を通してだいたい記録がありました(ただし、カルガモは北海道では夏鳥で、あまり見かけません)。
先日自宅付近を散歩していたところ、工事現場の水たまりにカルガモがいました。いったい食料はどこから調達しているのでしょうか。もうちょっとエサがありそうなところを選べばいいのに・・・(おせっかい? カルガモの勝手でしょ!)
カルガモは主に植物の種子を採食すると言われています。
← このように潜って採食します。
おしりだけ水から出ていて
おもしろいですね。
カルガモの特徴は先端が黄色いクチバシです。ペンキを塗ったかのように目立ちます。カルガモは雌雄同色ですが、よ〜く観察しているとオスとメスの区別がつく場合があります。「三列風切」と呼ばれる翼の付け根部分の羽根が黒っぽいのがオス、白っぽいのがメスです。三列風切は、翼を閉じて水に浮かんでいるときには丁度尾っぽの部分に隠れてしまい目立たなくなってしまうので、慎重に観察しないと見分けられません。
春は野鳥の繁殖期なのですが、カルガモもその例にもれず、初夏を迎える頃、親鳥とヒナが一緒に泳いでいる姿を見かけることができます。野鳥のヒナはどれもかわいいのですが、カルガモのヒナは特にかわいらしく感じます。羽毛がふさふさしていて、ヒヨコに少し似ているかもしれません。生まれたばかりなのに、水の上をスイスイ泳げます。親鳥の後ろについて、列をなすヒナの姿は何度見ても微笑ましいものです。
よく見ると、親鳥と同じように小さいうちから、ちゃんとクチバシの先が黄色いことが分かります。
小さいのに、
上手に水の上に
浮くことができます →
かわいいですね (^^)
カルガモは一度にたくさん卵を生むようで、親鳥が 10 羽ぐらいのヒナを連れている姿を見かけることもあります。
日数をかけて観察していると、段々と数が少なくなっり、残念ながら成鳥になれるのは 2〜3 羽ぐらいのようです。公園でバードウオッチングをしているときに野鳥好きのおじさん(師匠?)に教えてもらったのですが、小さいうちはカラスに狙われやすいとのことでした。
ちょっと前にはカルガモの親子が皇居のお堀へ引っ越す姿が話題となり、よくテレビで見かけましたが、最近はどうなんでしょうか?
和 名 | 軽鴨(カルガモ), L61 cm |
学 名 | Anas poecilorhyncha |
撮 影 日 | 2002/6/29 (F3.5, 1/125) |
撮影場所 | 都立水元公園 |
タイトル | Tenderness (Photo: Moz) |
カ メ ラ | Nikon E995 with Vixen Geoma 65A × 25 |