9月末に北アルプスの霞沢岳(かすみざわだけ:2646m)に登って来ました。今回は上高地側にある明神(みょうじん)分岐から徳本峠(とくごうとうげ)を経る登山ルートを利用しました。霞沢岳はジャンクションピーク、K1ピーク、K2ピークとアップダウンを繰り返すタフで長丁場のルートです。しかし好天に恵まれ、360度の眺望と美しい紅葉が楽しめました。
登山口の上高地・河童橋からも青空に映える穂高の山並みが綺麗に望めます。
徳本峠でテント泊し、早朝6時前から歩き始めました。穂高のモルゲンロートがとても美しく神秘的です。
標高2000mを超えると、紅葉が真っ盛りです。
ジャンクションピークから何度もアップダウンを繰り返し、ようやく稜線のK1ピーク(2567m)に着きます。その先には正面にK2ピーク、左奥に霞沢岳と続きます。
K1ピークからK2ピークを経て急登を登りきると、ようやく霞沢岳の山頂にたどり着きます。山頂からは北アルプスの穂高連峰、浅間山、八ヶ岳連峰、南アルプス、中央アルプス、白山、御嶽山、乗鞍岳とまさに360度の眺望が楽しめます。
左側に西穂高岳、中央に奥穂高岳、右側には前穂高岳の迫力ある姿が迫って来ます。カール(ドイツ語で氷河の浸食により椀状にえぐられた谷)の真ん中には岳沢小屋も見えます。山頂からは第117回でお届けしたルートが一望できます。
振り返ると登ってきたルートの山並みが、沸き立つような、紅・黄・緑・青に染まり、まさに錦秋。とても優しい心癒される景色です。