今回は、日本百名山である秋の甲斐駒ヶ岳(2,967m)をご紹介いたします。
甲斐駒ヶ岳は、南アルプスの中では珍しく鋭角的な山です。山頂は白い花崗岩が露出し、まるで雪を抱いた様なとても印象的な山容です。
仙水峠の分岐点より上は綺麗な紅葉でした。紅葉と白い山肌の摩利支天(写真右)と甲斐駒ヶ岳が青空に映えとても綺麗です。
駒津峰からは、鋭俊な直登コースと砂礫の迂回コースがありますが、今回は直登コースから登りました。直登コースは鋸の歯の様な鋭利な尾根で、なかなかスリリングですが、その分登頂の充実感は高まります。
山頂直下からの荒々しくも凛とした甲斐駒ヶ岳の雄姿です。山頂からは、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳連峰が見渡せ、登りの苦しさや怖さが一気に吹き飛びます。
目を転じると、日本第二高峰の北岳(3,193m)を筆頭に、第四高峰の間ノ岳(3,189m)、農鳥岳(3,026m)からなる白峰三山の険しくも、美しい稜線に目を奪われます。
遠くには、中央アルプスの御嶽山が特徴ある雄姿を見せてくれます。
鳳凰三山の奥には、雄大な富士がゆったりと構え、何故かその姿を見ると心癒されます。