今回は中央線大月近郊にある滝子山(1,620m)をご紹介します。山系としては大菩薩連嶺、奥秩父山塊に位置します。紅葉の季節も過ぎ、静かな山歩きが楽しめました。
登山口付近には、落葉した広葉樹の間に、綺麗な紅葉をつけた木が少し残っていました。全山紅葉とは違った晩秋の趣が感じられ、心が落ち着きます。
滝子山には多くの沢があります。いくつもの小さな滝を眺め、滑りやすい足元に注意しながら何度も沢を渡って登って行きます。
沢の源流に近付き水音も小さくなると、ようやく尾根に出ます。振り返れば遠く八ヶ岳連峰や南アルプスが眺められ、疲れも一気に吹き飛びます。
最後の急登を喘ぎながら登るとようやく山頂です。山頂からは三つ峠越えに、富士が綺麗に見えました。どこから見ても絵になるな~。
山頂からの下りは落葉した林間の尾根歩きです。木漏れ日を浴びながら静かに歩いていると、とても心が癒されます。晩秋の山歩きの楽しみの一つです。
滝子山は登山中には全容がほとんど見えません。下山後、初狩駅近くから写した山容です。ゆったりとした姿が好きです。山頂が三つに見えるため「三つ丸」とも呼ばれているそうです。