この冬最高の好天に恵まれた2月中旬に、八ヶ岳主峰・赤岳に登頂してきました。赤岳は八ヶ岳連峰の中心部に位置し、標高2、899mの高さを誇る鋭利な山容です。
厳冬期であり、装備は12本爪アイゼン、ピッケル、ハーネスを付けてのアンザイレンと雪山装備での登山となります(アンザイレンとはロープの末端を自分とパートナーで結び合う行為を言います)。
山頂付近はマイナス15度程度ですが、無風・快晴の為、あまり寒さは感じません。
登山口から中腹までは、森の中の静かな山道です。見上げる八ヶ岳の雪山岩壁が気持ちを高揚させます。

中腹からの八ヶ岳
標高2、300mに位置する、赤岳鉱泉(山小屋)の脇には、大きなアイスキャンディーが作られ、アイスクライミングの訓練をしています。

赤岳鉱泉・アイスキャンディー
山頂直下から、まるで雲のように雪に覆われた北アルプスの山稜が見渡せます。他に何も無い景色を見ていると、冷気の中で神聖な気持ちになります。

北アルプスの山稜
雲海に浮かぶ、真っ白な富士。陽光を反射して綺麗だな~。
赤岳展望荘から見上げた赤岳山頂です。冬期閉鎖中の赤岳頂上山荘の奥が頂上です。あと少し注意して登らなくてはと、気合いとともに、気持ちも引き締まります。
赤岳山頂から連なる、中岳・阿弥陀岳です。余分なものは何もない荘厳な景色に心が洗われ、とても心癒されます。