2013年1月中旬に、八ヶ岳連峰にある硫黄岳(2760m)に登ってきました。当日は天候に恵まれ気持ちの良い山行きとなりました。気温は午前7時でマイナス10度程度と、この時期にしては比較的暖かでした。積雪は50cm程で締まった雪にアイゼンが気持ちよく刺さりました。硫黄岳の稜線は風が強いことで有名ですが、今回も秒速15~20mの強風で、何度も耐風姿勢を強いられました。硫黄岳登山は幾つかのルートがありますが、今回は中央線茅野駅から車で1時間程の夏沢鉱泉側の登山口を使いました。
登山口から暫くは、たっぷりの雪を被った気持ちの良い樹林帯です。
夏沢峠からは本格的な雪山登山です。見上げる硫黄岳の姿に身が引き締まります。
強風の中、雪と岩の岩稜帯を風に飛ばされて滑落しないよう慎重に登って行きます。
稜線にはいくつものケルン(山頂や登山道などを示すために小石を円錐型に積んだもの)があり、あと3つ、あと2つとケルンの数を数え、自分を励ましながら山頂を目指します。
苦労してたどり着いた山頂は360度の綺麗な展望が開けていました。南側には八ヶ岳連峰の主峰である赤岳や阿弥陀岳が凛とした姿を見せています。何度見てもこの景色には心癒されます。
北側に目を転じると、西天狗、東天狗のツインピークスが直ぐ近くに見えます。
北アルプスの山並みが綺麗に見渡せます。穂高のキレットもハッキリ見えます。
オーレン小屋まで下山して、振り返った硫黄岳の全容です。稜線のケルンが一つ一つ見えます。寒さと強風に耐え、滑落の恐怖と戦いながら登ったことを思い起こすと、感慨もひとしおです。
昔、親と冬に硫黄岳を登ったことがありますが、また登ってみたくなりました。
「たから」さん、コメントありがとうございます。
山は、何時の時期も素敵ですが、冬は特に静かで綺麗ですね。
昔、冬の硫黄岳を登られたとのこと、是非、再頂をトライしてみてはいかがですか。
厳しい面もありますが、それを上回る充実感と癒しを得られますよね。
毎回、拝見していて自分も登っているつもりで楽しんでいます(^.^)
自然の厳しさや荘厳さがこちらの写真からビシビシ伝わってきます。
これからの季節、草花の色が出てくることを楽しみにしています。
アウトサイダーさん、いつも見て頂きありがとうございます。掲載のモチベーションが高まります。
冬は積雪で谷筋や尾根がはっきり見えるため、荒々しく見えますね。冬景色を見る都度、自然には敵わないと感じます。
でもこの厳しくも美しい景色がとても好きです。まだ暫くは、雪山シリーズをお届けします。
掲載写真を楽しんでもらえれば嬉しいです。