日本の秋山といえば、やはり紅葉・黄葉が楽しみであり、その美しさに心が癒されます。
今回は、越後の名山の一つである「巻機山(まきはたやま)」の紅葉をご紹介します。
紅葉といえば「真っ赤に燃えるカエデ」が代表的です。木々の中でその鮮やかな赤を際立たせて、思 わず目を奪われます。
黄色の葉はいろいろありますが、広葉樹の代表格である「ナラ」「ブナ」などが綺麗な黄色に染まった葉で、登山者の目を楽しませてくれます。
中腹より上は、葉をつける木々も少なくなりますが、登山道沿いの紅葉と見上げる青空のコントラストがとても美しく、つらい登りを励ましてくれます。
落葉した広葉樹林帯は、日差しが差し込み、秋から冬にかけては、やさしい陽だまりをつくってくれます。
森林限界を超える巻機山山頂付近に木々の紅葉はありませんが、熊笹の緑と澄み切った秋の青空の中にゆったりとした山容を横たえています。
山頂からは、幾重にも幾重にも山なみが見渡せます。これも空気が澄んだ秋山ならではの眺望です。足元の草紅葉と青空それと墨絵の様な山なみは、静かな秋山からのプレゼントであり、心の癒しです。
<幾重に連なる山々>
この日は、山頂直下にある改築間もない無人の非難小屋に泊まりました。10月になると初冠雪も記録するため、非難小屋は既に冬支度の雪囲がされていました。非難小屋では本当に静かな夜を星空に包まれて過ごしました。
<秋の癒し・全山紅葉>下山途中の登山道はどこもかしこも紅葉・黄葉に包まれ、まさに紅葉三昧を楽しめます。
登山道の紅葉、山全体の燃えるような赤、そして澄み切った青空、秋山の美しさはいつまで眺めていても飽きません。そしてとても心を癒してくれます。