先々週、大阪のTくんに女の子が産まれた。おめでたい。Tくんは大阪に単身赴任していた時のちょっと年齢の離れたまったくのプライベートな友達。
これまでにも百人じゃきかないくらいの大勢の赤ちゃん誕生の報に接して、都度うれしく思ってきた。でも、友人や兄弟、そして息子誕生のときでですら感じたことがない、なんだかふわふわっとした楽しいような感情をいまはじめて感じている。ひとことでいえば「うれしい」だけれど、もっとうれしくてかわいい、いとおしい、健やかに成長を願う気持ち。
ツイッターで送られてきた「くるみちゃん」の写真を見てだらしなくニヤついていると妻に指摘された。これは「おじいちゃんになりたい」との深層心理に違いないらしい。確かに一人息子も成人しているし、姪のうち一人は昨年結婚しているのだから、まぁ、孫がいても不思議ではない環境だけれどね。
でも「まだまだそんな気になるわけなんてないじゃない」と言ったら、鏡を持ち出しきて「その頭は既に立派なおじいちゃんだからね」ってあんまりだ。
くるみちゃんはかわいい。けれど、そう思うことこそがおじいちゃんなのかしらと思うと、なんだかちょっと悩ましくなってきた。
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