1年以内に「演劇・芝居・ミュージカル鑑賞」をした人|アンケートモニター調査結果から気になる数字をピックアップ

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1年以内に「演劇・芝居・ミュージカル鑑賞」をした人

最近は演劇やお芝居、ミュージカルなどのジャンルの垣根を超えた、さまざまなエンターテインメントも登場し、余暇の楽しみ方の選択肢が増えているような気がします。そこで今回は、『生活者総合調査』から、「趣味・レジャー活動」についての調査結果をご紹介したいと思います。


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1年以内に「演劇・芝居・ミュージカル鑑賞」をした人(以降「シアターファン」とします)は全体(12-69才男女)で10.0%です。このスコアは「コンサート(日本人アーティスト)」の約6割、「映画館での映画鑑賞(アニメ以外の外国映画)」の半分強、「野球場でのプロ野球観戦」とほぼ同数です。意外と多いのでは?という印象です。

続いて、この「シアターファン」を性年代別で掘り下げてみると、どんな結果が見えてくるでしょうか?

女性の鑑賞率は男性の約3倍


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性年代別に見ると、女性はじつに「男性の約3倍」。女性のなかでは、50-69才が19.5%ともっとも多く約5人に1人、次いで12-19才の15.2%です。

「シアターファン」は文化活動全般にアクティブ

さらに、個人全体と「シアターファン」の多い女性計、「シアターファン」の趣味レジャー活動経験を比較してみると、とても興味深い結果が得られました。


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個人全体と女性計を比べると、ほとんどの項目で女性計が若干スコアが高くなっています。個人全体と女性計は少しの差ですが、「シアターファン」は「野球場でのプロ野球の試合」以外の項目で極めて高いスコアを示し、多くの項目で倍以上になっています。
これは、「シアターファン」が単に演劇・芝居・ミュージカルだけでなく、文化的な活動全般で、かなりアクティブな人たちであることを示しています。勝手な想像では、「シアターファン」は「数も少なく、贔屓の劇団や役者さんのみに熱中している人たち」という印象を持っていたのですが、完全に間違っていました。「ミューズ」とはギリシャ神話に登場する文芸の女神ですが、シアターには広く文芸を愛するミューズ(女神)が集っているようです。


parts_1703_01.png数字は嘘をつきませんが…

parts_1703_02.png調査分析の難しさについて

今回の『今月の数字』で、「女性計」も集計したのは、「シアターファン」の特徴を見るときに、「シアターファン」の割合が男性よりもはるかに高い女性も併せて比較することで、集計されたスコアが、「シアターファン」の特徴なのか「女性」の特徴なのかを確認するためです。もし「女性計」と「シアターファン」のスコアがかなり近いものだと、出てきたスコアが「シアターファン」の特徴であるとは言えなくなります。今回は「全体」≒「女性計」<「シアターファン」でしたから、スコアは「シアターファン」の特長だろうと判断できました。

このような「○○な人たちは△△な特徴があります」という分析は、じつは調査結果を集計するときの危険な落とし穴です。特に「○○の原因は△△です」という結論は、慎重に導く必要があります。

以前、官公庁の仕事である地方の健康診断の受診率を調査したときのお話です。調査の結果を性年代別で集計すると、明らかに女性の受診率が低くなっていました。結果を検討する会議で「女性に対する健康診断のPRをすべき」という結論が出かかったとき、弊社スタッフから「もう少し突っ込んだ分析をさせてください」という提案をし、追加集計をしました。結果は、健康診断の受診率が低いのは「女性」ではなく、「商工自営業の男女・年金暮らしの男女・非正規社員・専業主婦」でした。これらの人は女性の割合が高いので、一見女性が高く見えていたのです。もちろん、PRの方法も「女性」とはかなり違ってきます。もし最初の「女性」という結論に飛びついていたら、税金の無駄遣いをするところでした。

一般的にいうと、
「ある集団Aの特徴は、その集団の多数を占める集団Bの特徴と近くなることがある。その場合、調査の結果が本当に集団Aの特徴なのか、集団B(場合によってはさらにC・D・Eも)の特徴を表しているだけなのか、慎重に分析しなければならない」
ということです。
これは、疑いだしたら本当にきりがなく、何種類もの集計を重ねることになりますが、前述の健康診断のように「なるほど」という結果が出れば、そこを結論にするようにしています。

確かに数字は嘘をつきませんが、「人間が数字を誤解する」ことはよくあることです。それに、数字の見方は決して1つではありません。そのあたりが、調査の仕事の難しいところであり、奥深いものだと思っています。

調査名:生活者総合調査
調査時期:2017年 4-6月
調査地区:7地区計(東京50km圏+関西+名古屋+北部九州+札幌+仙台+広島)
標本抽出法:ARS(エリア・ランダム・サンプリング)
      ※調査対象者の無作為抽出、インターネット非利用者も含む市場全体を母集団とする設計
有効標本数:男女12-69才個人全体(N=11,171)
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